2012年1月12日木曜日

The Beatlesの名曲"Eleanor Rigby"のコード進行とモードについて説明します。

"Eleanor Rigby"は数多くの音楽家達にカヴァーされる、The Beatlesの数ある名曲のうちの一つです。
私もアコースティックギターでカヴァーしました。とても良い曲だと思います!
今回はこの名曲のコード進行とモードについて説明してみたいと思います。











この曲はキーがEmで、コードがEmとCの二つしか登場しないシンプルな曲ですが、
Beatlesらしいモードの変化を使って、曲に彩りを与えています。

キーはEmなので基本のスケールはEナチュラルマイナースケールです。
Eナチュラルマイナースケール






Eナチュラルマイナースケールをナンバーで書くと1,2,♭3,4,5,♭6,♭7です。

このスケールが所々変化している部分があります。コードEm上でC#の音が登場します。
Eナチュラルマイナーにはない音ですね。このC#はEドリアンに登場する音です。
Eドリアン





Eドリアンをナンバーで書くと1,2,♭3,4,5,6,♭7になります。

EナチュラルマイナーとEドリアンの違いは6番目の音に♭が付くか付かないかの違いになります。
どちらもマイナー系のスケールですが6番目の音に♭が付かないEドリアンの方が少し明るく感じます。
このように対比がつくことで暗いところはより暗く、明るいところはより明るくなるように感じます。
たった二つのコードしか出てこない曲ですが、このようにモードの変化で彩り豊かな感じを出しているのですね。
The Beatlesにはこの曲以外でもモードの変化を利用した曲がたくさんあります。
The Beatlesのように彩り豊かな曲を作ってみたい方は、作曲にモードの変化を取り入れてみてはいかがでしょうか。

Aerial versionの"Eleanor Rigby"のPVです。

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